ダイソーは百円均一のお店として有名ですが、低価格な割に驚くほどの品質の雑貨などの商品も少なくないことで、常に話題となっています。そんなダイソーの商品のなかでも、驚異的ともいえるのが、ミニルーターといえるでしょう。ルーターというと、あまり聞きなれない人も少なくないかもしれません。

ルーターってどんなもの？

ルーターは、彫刻をする際にもとても便利なもので、電動の彫刻刀とでも表現できることでしょう。この、ダイソーのミニルーターを使って、ガラスに彫刻することができるのですから、本当に驚きです。

ガラスに彫刻するには、サンドブラストなどの方法がありますが、サンドブラストには、専用の装置が必要になってくるので、手軽に始められるというものではないでしょう。

ガラスにダイヤモンドやすりなどで彫っていく方法もありますが、ガラスはかたいですし、割れやすいという性質もあるので、なかなか簡単ではありません。そのような時に、ルーターを使って彫ることができるのは、とても便利なのですが、価格はそれなりにするものです。それが、ダイソーで手に入るとは、本当に夢のようです。

グラスにミニルーターを使って彫刻

同じく、ダイソーで売られているグラスに、ミニルーターを使って彫刻をしてみることにしました。グラスは、あまり薄いものでは不安があったため、しっかりと厚みのあるものを選び、そこにペンで下書きをしていきます。丁寧に下書きをしたら、いよいよミニルーターの出番です。慣れないうちは、何度か、ガラスの表面を滑ったりしてしまいましたが、それでも、しっかりと線を付けていくことができました。

ガラスの彫刻というものは、木版画のように深く削るというものではありません。それほど深く彫ったとしたら、ガラスはすぐに割れてしまうので、様子をみながら、傷をつけるような感覚で作業を進めていきます。ですから、一度にはっきりとした線を引くというよりは、小さい線や点をつなげていくという感覚で作品にしていきます。

ミニルーターで彫ったところは、ガラスが削れることで、白くなっているため、周りの透明なガラス部分とのコントラストがはっきりと出て、とても美しいです。ですから、ルーターを使って、ガラスに絵を描きたいと思うのであれば、頭の中で、白黒の版画のようなイメージを持ってから望むのが良いかもしれません。

ガラスが割れないように、力を入れ過ぎないで作業を続けるのには、集中力が必要ですが、その積み重ねで出来上がった作品にはとても満足です。