賢い子が育つ家づくり

子供が一日の中で多くの時間を過ごす場所は自宅です。我が子を賢く自立した大人に育てようと、知育教材を使ったり塾に通わせる親もいますが、一番大切なのは多くの時間を過ごす自宅の環境です。

子育てに関心があるなら、賢い子が育つ家づくりについてよく考える必要があるでしょう。

対面式キッチンは料理をしながら子ども行動を把握しやすくなる

キッチンを対面式にするのが最近のトレンドだといわれています。親は自分の息子や娘の行動を把握しやすくなりますし、子供は親の料理や後片付けの様子を観察することができます。

子供はいずれ独立し、一人で生きていかなければなりません。対面式のキッチンは料理に対する関心を持つことにつながり、自立した時の役に立ちます。対面式は共同作業がしやすくなるため、家族が手伝ってくれる機会が増え、母親の負担が軽くなるというメリットもあります。

共同作業によってコミュニケーションが促進されるため、自然と積極性のある子供に育ちます。将来バリバリ活躍する大人になって欲しいと思うなら、対面式キッチンを導入してみてはどうでしょうか。

学習環境を整えるよりも、興味を持たせるところから始める

子供を賢く育てるには、様々な知識を吸収させなければなりませんが、子供は大人と違ってこだわりが強い傾向があるため、無理矢理勉強させても効果はありませんし、むしろ学習自体を嫌いになってしまう可能性があります。学習環境を整えるよりも、興味を持たせるところから始めてみるといいかもしれません。

多くの家庭では自分専用の本棚を持たせるようですが、せっかくの知識の宝庫を独り占めするのはもったいないことです。おすすめなのは本棚をリビングに設置して、家族共用にすることです。すると、最初は絵本やマンガしか興味がなかったのに、「お母さんやお父さんはこんなに難しい本を読んでいるのか」と関心を持ち始めるようになります。家族で一緒に使うため、「その本は面白いだろう」などの会話が生まれ、コミュニケーションも活発になります。

勉強はリビングで行い、家族全員で学習をフォローしてあげる

勉強はリビングで行う習慣にして、家族全員で学習をフォローしてあげるといいでしょう。親は我が子の学習能力について把握することができますし、子は「分からないことがあれば親に聞けばいい」という安心感を得ることができます。

子供が小さいうちは高額な塾に通わせるよりも、親が直接教えた方が効果的な場合があるので、個別の学習机は購入せず、勉強の際はリビングの机を使用させるようにしましょう。

家族間の良好な関係を保つには、プライバシーの尊重も大切です。過度な干渉は監視につながり、信頼関係を壊すことにつながるので、一人でリラックスできる空間も必要になります。子供用の部屋は必ず用意して、一人で楽しむ空間と皆で楽しむ空間の両方を味わえる住宅を作るよう心がけましょう。