朝食、夕食、全員で食卓を囲む事がなかなか出来ない

忙しい朝。家の中は、会社へ出勤する人や、学校へ急ぐ人それぞれでごった返しています。朝は各自で食事を摂つて慌てて、出かけて行きます。

恐らくどちらの家庭でも、同じ風景の朝を迎えていらっしゃる事ではないでしょうか。私のうちでも、「早く食べて、歯を磨いて、忘れ物は無いの」などと忙しく急き立てて、やっと送り出しています。みんなが出て行った後、ホットしながら、毎朝同じ事の繰り返しに、何とかならないのかしら、と思いつつも、やはり同じ朝を迎えています。

また、夜はと言えば、やはり、子供達は、塾や習い事へ忙しく出かけて行ったり送り迎えしたりして、夕食も全員で食卓を囲む事がなかなか出来ないと言うところも少なくないのかも知れません。これでは、家庭の役割はなんなのかしらと思います。

少年院の子どもたち、家族で鍋料理を囲んだ事がない子が8割もいる現実

やがて子供達は独立し、みんな家を出て行ってしう日が遠からずやってきます。恐らく楽しく食事をしながらおしゃべりできる時間は、限られています。そんな事のできるのは、今だけなのかも知れません。

ところで、話は変わりますが、ある少年院で、かなり悪い事をして入っている子供100人にアンケート調査したところ、いろいろな項目の中でその子供達に共通していた事がありました。それは、家族で鍋料理を囲んだ事がない子供が、80パーセント居たと言う事だったそうです。

つまり、子供の頃に家庭の団らんの経験が無く育ってしまったという事です。

家族団らんの食生活があるか無いかで、その後の人生に大きく関わる

子供の頃に家族で食卓を囲むという、家族団らんの食生活があるか無いかで、その後の人生に大きく関わると言う事です。食育と言う事が最近よく使われますが、朝食をちゃんと摂り、夕食を家族全員で摂る事の大切さを見直していかなければ、良い子供ができないと言っても過言ではないのかも知れません。

忙しい現代人には、なかなか、時間を作る事は至難の技かもしれませんが、みんなで食卓を囲む日を作る事にこだわりたいものです。それが、色々な事を犠牲にしても、もっと大切な事なのです。

私はそう思いながら、できる限り手作りの食事をできる限り美味しく作る事にこだわりつづけてきました。
小さいうちから、保育園に預けられ忙しい朝、叱られながら食事をし、帰ってきたら忙しいお母さんはできるだけ簡単に済むものをスーパーで買って食卓に出す。仕方がないと言えばそうなのかもしれませんが、たった週に一日だけ、そうじゃない日を作りましょう。

それが、やがて、子供達が成長した時に次の代にも受け継がれて、負の連鎖ではなく。正の連鎖を続けて行ってくれると信じています。