連棟型?外階段型?二世帯住宅の最新トレンド

2016.02.16 -----

連棟型?外階段型?二世帯住宅の最新トレンド

核家族が主流の現代社会において、最近ではそのスタイルも徐々に変化しつつあり、失われていた従来の生活スタイルが見直されてきています。

こうした生活スタイルの変化を住宅メーカーはいち早く察知して、一緒に暮らしながらも程よい距離感を保つことができる「分離型2世帯住宅」を開発し、お客様に提案し始めています。では、なぜこの時代に2世帯住宅ブームが起き始めているのでしょうか。

「相続時精算課税制度」って?

その背景にあるとされているのが、「相続時精算課税制度」だと言われています。この制度は、60歳以上の父母または祖父母から、20歳以上の推定相続人である子または孫に対して、財産を贈与した場合に選択できる贈与税の制度です。この制度が新たに改正されて3,500万円まで非課税とすることが可能となったことが、このブームの要因の一つとも言われているのです。

住宅メーカーが提案する2世帯住宅基本となるコンセプトは、親と子の世代の違いからくる世界観や価値観などにおいて、一つ屋根の下で生活を共にする形では、あらゆるシーンにおいて支障をきたす可能性が高く、それが積み重なることで大きな歪みへと変わっていくことが予想されます。そのため、こうした生活スタイルよりもお互いがそれぞれの生活に立ち入ることをしなくて済む「隣居スタイル」が最適であるとしています。

実際に、2世帯住宅を希望する家族の意見としても「隣居」を望む家族が多いです。この隣居スタイルとは、親子がお互いに戸建てに住んでいる感覚を持つことができ、生活を完全に分離しながらも並住することができるという形です。

最近のトレンドは「連棟型」や「外階段型」です。

2世帯住宅のパターンとしてはいくつかありますが、その中でも「隣居型」と同様に最近のトレンドとなっているのが「連棟型」や「外階段型」です。「連棟型」は、2件の住宅が隣り合いながら合体して建ち、玄関がそれぞれに存在します。このスタイルのメリットとしては、別々に玄関が存在することでそれぞれのプライバシーが理想的に保つことができます。

また、世帯間の界壁を「建築基準法」所定の防火構造で設置することで、区分所有建物として別々に独立して登記を行うことも可能です。従って、将来片方を賃貸住宅として転用することも可能となります。

また「外階段型」は、外階段を設置することでアパートの様に1階の玄関を通らずに2階へと直行することが可能なため、お互いに顔を合わせることがなくプライバシーが保てるというメリットがあります。

実の親子であっても、家族を持つことでそれぞれの生活スタイルは変わってきます。いつまでも良い関係を続けるためには程よい距離感もとても重要となるため、その家庭に合った最新トレンド住宅を参考に選択すると良いでしょう。

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