新築・リフォームの際に忘れがちな、重い物を置く場所の補強とは?

2016.02.24 -----

新築・リフォームの際に忘れがちな、重い物を置く場所の補強とは?

新築したり、リフォームしたりするとき、壁のクロスや家電製品、家具やカーテンを新調することに頭がいっぱいになってしまいます。色や形、部屋の雰囲気などを考えるのは楽しく、夢があります。

このとき、忘れがちになることの一つに重いものを置く場所の補強についてです。補強に関しては日常的には目に見えない部分です。ですが、長く住み続けていくことを考えると、少し目に見えない部分にも目を向けてみるのも大事なことかもしれません。

家の中で重いものは書棚やピアノ

住宅の床の積載荷重は、床板(フローリングやフロールングの下地材の構造用合板)根太・大引(床材を支えるための材料)などの強度計算の場合に180kg/m2を基準としています。これは、1メートル角のなかで180キログラムを負担できるということではなくて、部屋全体で180キログラムまでは耐えられるという計算です。

自宅のなかで一番重たいのは実は本棚です。例えばA4の総合カタログなどは並べると幅1000㎜あたり70kgにもなります。高さ1800㎜、5段ある本棚にみっちりとこのカタログが入っていると想定すると350kgにもなるのです。本棚そのものの自重なども入れると、時には500kgから1tにもなっている場合もあります。部屋の隅のほうには桁が入っていますので、重たいものはなるべく部屋の隅に置き、近くにさらに重たいもの等おかないようにすれば大丈夫です。

ピアノの加重はYAMAHAさんによると、「アップライトピアノで194kg~278kg。体重80kgの成人男性3人分の重さです。グランドピアノは261kg~415kgと大きさによって幅があります」ということです。アップライトピアノは4本足ですので、一か所にかかる荷重は重くても69.5kgです。グランドピアノは3本足ですので、一番重くても138.4kgとなり、計算上は問題ないということになります。

補強はしたほうがいいの?

一時的にかかる荷重について、建築基準法上は書斎もピアノも、置けばすぐに床が抜けてしまうということはありません。ですが、長年同じ場所に重たいものが乗ったままになっていると、部材も悲鳴を上げてたわみの原因になるので、工務店さんにはあらかじめ重たいものはここに置きたいと思っていると伝えておくと補強などを考えてくれるでしょう。

また、床に対する重たいものだけでなく、壁に重たい絵を掛けたい、子供が生まれたので天井から飾りを釣りたい、ピクチャーレールをつけたいなどなど、直接施工時には関係ないことでも伝えておくと下地のことを教えてくれます。

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