ブラックフライデーとクリスマスプレゼント

 【ブラックフライデーって何？】

「ブラックフライデー」という言葉、今年になって初めて耳にした方も多いと思います。
某ショッピングモールで、その日は格安の目玉商品が話題になりましたよね。実はこれは、アメリカで恒例のバーゲンの日の通称です。
この日からクリスマスの１２月２５日までの約１ヶ月間、ずっとバーゲンが続くのですが、
その初日のブラックフライデーには、各店舗で目玉商品を用意したり、値引き率が半端なかったりして、みんなこぞってお買い物に出かけるのです。

【なぜブラックフライデーっていうの？】

アメリカでは、１１月の第４木曜日が「サンクスギビング（感謝祭）」という祝日で、クリスマスと同じくらい重要な休日です。日本の年末年始の帰省と同じように里帰りをして、家族みんなと一緒に過ごし、七面鳥（ターキー）をたべるのが定番です。その日は、どこのお店も閉店します。まさに、日本のお正月のようですね。

それで、日本の初売りのような感じで、祝日明けの金曜日に大セールが行われるのが、ブラックフライデー。金曜日になったと同時の午前０時から店舗を開けるお店も多く、値引き率が５０％～７５％というところもあったりするので、真夜中からお店に並んでお目当てのモノを買いに行くというのが恒例です。

真夜中にセールが始まるから「ブラック」というのではなく、その日は確実に売上が黒字になる金曜日だから「ブラックフライデー」と言われているようです。

【ブラックフライデーはクリスマス商戦の合図】

「差し迫って必要ではないけど、欲しいモノがあるのなら、サンクスギビングまで買うのは待ったほうがいいよ」
と言われたことがあります。ブラックフライデーからクリスマスの１２月２５日までの１ヶ月の間、いろんなお店でセールが行われ、定価の30，40％引きも珍しくありません。なので、欲しいものは事前にチェックしておいて、セール期間中に購入というのが「常識」のようです。

なぜこの１ヶ月間にセールが行われるのか？というと、この期間に買い物をする人が多いからです。欧米ではクリスマスにプレゼントを贈り合う習慣があり、自分の両親や子供はもちろん、親戚などにも贈るので、かなりの数のプレゼントを買うことになりますから、この時期の売上がアメリカの１年の売上のかなりの額を占めるのです。ブラックフライデーは、まさにこのクリスマス商戦の初日であり、景気付けの意味もあってこの日は特別な日として、大幅な値引きを行なうなどして賑わうわけです。

サンクスギビングを過ぎてから、クリスマスツリーを出したり、クリスマスの飾りつけをするというのが一般的です。送られてきたクリスマスプレゼントは、クリスマスツリーの下に置いておきます。「２５日までは開けないでね」という言葉が書かれたシールやタグが、プレゼントの送り主の名前と一緒に付けられています。クリスマスが近づくにつれ、送られてくるプレゼントも増えて、気分も盛り上がりますね。

そして１２月２６日になると、それまでのセールで盛り上がっていたお店は、全く何事もなかったかのように商品の値段も定価に戻され、平常に戻ってしまいます。

Sophia’s CARD factory　水島真智子
http://ameblo.jp/kmty-mizu/