あなたは、「地震対策」をしていますか？地震による被害や損害などに備えるために、様々な対策がとられるようになりました。
お金に関することは地震保険、家の中に関することは耐震グッズ、身の回りに関することは防災グッズ、避難グッズなどがあります。

では、家本体の地震対策についてはいかがでしょうか。地震で大切な家が倒壊してしまい、無くなってしまうのは悲しいですよね。
また、建物が揺れることで、家の中が転倒してきた家具や家電製品などで埋め尽くされてしまい、大きなケガをする危険もあります。

そうならないための地震対策が、家本体にも行われています。その最新情報をご紹介していきますので、是非ご参考にしてくださいね。

以前紹介している、地震に強い家づくりに関してはこちら。

地震に強い家づくり

最近日本では…

2011年3月11日、最大震度7の東日本大震災が発生しました。また、今年2016年には、4月16日に最大震度7の熊本地震、10月21日には島根県中部で最大震度6弱の地震が発生しました。
日本で暮らす人々は、東日本大震災以降、地震に対する対策意識が高まってきています。

地震保険の加入率は、2010年全国で23.7％だったのに対し、東日本大震災後は26.0％と急激に増え、2015年度末には29.5％となっています。
また、防災グッズや避難グッズなどは様々なものが多く販売されるようになりました。

私の子供が通っている保育園では、毎月必ず1度避難訓練をしています。
私が小さい頃（約30年前）は、そこまで頻繁に避難訓練をしなかった覚えがあるので、防災意識が高まっているのかなと思います。

2013年11月には、耐震基準を満たす建物を増やすことを目的に、改正耐震改修促進法が施行されました。
病院や学校などの特定建築物に対して、耐震診断を受けること、その結果を公表することが義務付けられるようになりました。

今まで住宅に使われてきた地震対策は？

特定建築物ではない「住宅」では、地震対策に対しての技術を使用した様々な構造が多く見かけるようになりました。下記のような言葉を聞いたことはありませんか？

◆耐震
◆制震
◆免震

耐震とは、建物の基礎を固めて、建物自体の強度を高くするという技術です。
しかし、建物は倒れないけれども、地震の揺れはダイレクトに伝わるので、家の中は転倒してきた物などでぐちゃぐちゃになってしまいます。

制震とは、制震材を建物の中に組み込むという技術です。地震の揺れを吸収＆抑制してくれるため、通常の揺れより弱くなります。しかし、家自体にはヒビや亀裂が生じてしまいます。

免震とは、建物と地面の間に免振装置を入れるという技術です。
地震の揺れが建物に伝わらないので、地震発生時は家の中の家具なども転倒する可能性が低くなります。しかし、コストが高いので入手しにくい装置となっています。

最新の地震対策はコレ！

上記のように、従来の地震対策では、小さな地震には効果を表します。
しかし、東日本大震災などの経験から、大きな地震が発生したときは、倒壊や破損を防ぐことができないということが分かってきました。そこで誕生したのが、以下のような地震対策です。

◆超制震住宅

出展元：http://www.juken-net.com

超制震住宅とは、約1,200mの制震テープを建物全体に挟むという技術です。
元々は、高層ビル用の制震装置に使われているもので、住宅用に「両面テープ」へと改造したものになります。従来の制震技術よりも粘り気が強いものを使用しています。
柱と壁の間に挟むことで、地震で建物が揺れた時に、その揺れを吸収してくれます。

◆エアー（AIR）断震

出展元：http://www.kk-raise.co.jp

エアー断震とは、建物と地面の間に空気の層をつくるという技術です。
地震の発生時にセンサーが作動し、エアータンクから一時的に建物と地面に間に「空気」を送り込みます。
地面と建物を空中に浮かすことで、地震の揺れをダイレクトに伝えないという仕組みになっています。

自分のいる建物が、揺れない、倒壊しない、そして家の中が安全になると、地震に対する恐怖も軽くなるのではないでしょうか。

さいごに

日本は、「地震大国」と言われるほど、世界各国の中で地震発生率が高いです。
つまり、日本で暮らしている限り、地震とは切っても切り離せない関係となっています。今後の地震発生に備えて、まずは家本体の地震対策を行ってみてはいかがでしょうか？

地震対策は、家の構造だけではありませんね。
毎日のお片付けも大事なポイントです。

地震に備えるお片づけ