最近建てられる住宅は、気密性が高くなったこともあり、畳やじゅうたんなどを使用せず、フローリングのまま過ごすという光景が多く見られるようになりました。フローリングは、家具が置きやすいし、カビやダニの心配も少ないです。床暖房の設備を入れることもできます。

掃除がしやすいのが良いところですが、普段掃除をしないままでいると、すぐにゴミやホコリが目立ってきます。そこで一気に綺麗にするチャンスとして、「年末大掃除」を利用しましょう。ここでは、フローリングの掃除について、汚れの種類別にオススメな方法をご紹介しています。是非ご参考にしてください。

年末の大掃除で汚れをリセットできる！

フローリングには、どんな汚れがあると思いますか？想像してみましょう。例えば、ホコリや髪の毛が壁際にたくさん落ちていたりします。日光や部屋の電気に反射して見てみると、皮脂汚れによってベタベタしている部分があります。また、水拭きしても落ちない黒ずみが発生していることもあります。

髪の毛1本でも、落ちているのがすぐに見えてしまうので、フローリングの掃除は頻繁に行っておく方が良いです。でも、大きくて重たい家具が置いてあったり、掃除の時間があまり取れなかったり、掃除をするのが面倒だったりすると、念入りに綺麗にすることはなかなか難しいですよね。

そこでオススメなのが、「年末大掃除」です。いつもより2倍も3倍も気合が入る年末の時期に、家族総出で掃除ができると良いですよね。重たい物も協力すれば動かすことができます。

【ゴミ・ホコリ・髪の毛】

フローリングの上にあるゴミやホコリ、髪の毛などは、じゅうたんやカーペットと違い、空中に舞いやすくなっています。また、壁際や家具の際にたくさん集まっているが多く、フローリングの上に敷いてあるカーペットなどの下にも入り込んでいることがあります。

床と絡まっているということがないので、掃除機で簡単に吸い込むことができます。また、シートを付けたフローリングワイパーも便利です。大掃除では、ふだんめくらないカーペットの下や、移動させた家具の下などを重点的に掃除しましょう。

【皮脂汚れ】

皮脂汚れは、フローリングの上を裸足で歩いたり、直接寝っ転がったりすることで付いてしまう汚れです。部屋の電気や日光が当たる明るい所を横から眺めると、ベタベタとしているのが見えます。キッチン周りは、皮脂汚れではなく油がはねて落ちた油汚れがあります。

皮脂汚れは、普段気が付いた時に、こまめに拭くのがオススメです。綺麗に拭き取るには、市販のウェットシートが簡単で手軽ですが、全て拭き取るのって結構難しいですよね。小さなお子様が居て、毎日裸足で走り回っていると更に大変です。

大掃除の時は、食器用洗剤をぬるま湯で薄め、雑巾などに浸して皮脂汚れの上を拭きましょう。フローリング全体がくすんでいると感じる場合は、全体を拭いてもOKです。皮脂汚れは、「酸性」で、取り除くには反対の「アルカリ性」が良いです。食器用洗剤を使う時は、「中性」や「弱アルカリ性」のものがオススメです。

【黒ずみ】

フローリング全体を見ると、一部だけ黒ずんでいる場所はありませんか？水拭きをしてもなかなか落ちず、綺麗にすることを諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。黒ずみは、キッチン周りだと「油汚れ」、窓際だと「カビ」である可能性が高いです。

リビング用洗剤や、窓に使うガラス用洗剤は、油を溶かす作用があります。黒ずみ全体にスプレーで吹きかけるなどしてしばらく放置し、固く絞った雑巾で拭き取りましょう。カビは、カーペットや家具の下にも発生していることがあります。イヤな臭いの発生や、フローリングの劣化にもつながるので、年末の大掃除でまとめて綺麗にしてくださいね。

さいごに

フローリングは、最後の仕上げとして「ワックス」を塗っても良いです。重ね塗りよりも、元々塗ってあるワックスを一旦剥がして塗り直す方が綺麗になりますが、剥がすには体力も技術も必要です。

年末大掃除は、普段の掃除では持ち上げないテレビ台や家具、棚を動かすチャンスです。大掃除が大変だと気負いせず、気持ちの良い新年を迎えるために、是非「フローリング」を綺麗にしてくださいね。