夫婦二人でローンを組む!?ペアローンに関して

2016.10.12 -----

夫婦二人でローンを組む!?ペアローンに関して

夢のマイホームを建てよう!と、お考え中ではありませんか?3,000万円など、まとまった住宅資金をお持ちならば必要ないですが、全国各地にある金融機関では、住宅ローンの商品を販売しており、家を建てるために必要な資金を融資してくれます。

実は、住宅ローンの借り入れ方法は様々あり、独身の方、親・子供のために家を建てたい方、夫婦で共同して家を建てたい方などのニーズに応えています。ここでは、その中の1つである「ペアローン」について、メリットやデメリットなど詳しくご紹介していきます。是非ご覧ください!

〈夫婦で組むなら〉住宅ローンの借入方法は3種類

住宅ローンの借り入れ

住宅ローンの借り入れ方は、夫婦で借りる場合、以下のような3種類があります。

◆連帯保証型
◆連帯債務型
◆ペアローン

連帯保証型は、収入を合算することで借入額を増やすことができるものの、債務はどちらか一方のみが負うことになり、もう1人は連帯保証人となるという仕組みです。債務を負う人が、返済できなくなってしまった場合、連帯保証人であるもう1人が全ての返済義務を負います。この場合、団体信用生命保険に加入できるのは、契約者である名義人1人で、住宅ローン控除を受けることができるのも、1人のみとなります。

連帯債務型は、収入合算で借入額を増やし、債務を2人で分担して返済するという仕組みです。この場合契約者はどちらか一方で、住宅ローンにかかる諸費用も1つだけ、団体信用生命保険に加入できるのも契約者だけとなります。しかし、建物の所有権は、返済をしている2人に与えられるため、お互いが住宅ローン控除を受けることができます。

ペアローンは、共働きの夫婦がそれぞれに住宅ローンを組むという仕組みです。夫婦2人が単独債務を負い、借入額の返済をしていきます。では、このペアローンについて、もっと詳しくご紹介していきましょう。

ペアローンのメリットとは?

ペアローンのメリットは、以下のようなものがあります。

◆借入額が増やせる
◆借入額・利率を別々に設定できる
◆2人共が住宅ローン減税・団体信用生命保険に加入できる

ペアローンは、夫婦で借り入れをするため、収入を合算して借入額を増やすことができます。収入合算ということ以外は、全て別々にローンを組むと考えると分かりやすいです。つまり、負債額を分担するわけではなく、それぞれが契約者となり、1,000万円や2,000万円などの借入額、固定や変動などの利率を別々に設定することができます。

住宅ローン減税とは、毎年借入額の1%を所得税から減額(最大40万円)でき、控除しきれなかった分を住民税から減額(最大13.65万円)するという税金の減額制度です。

団体信用生命保険とは、万が一契約者が亡くなったり高度障害と場合に残りの返済額を、金融機関が返済してくれるという保険です。連帯保証型では、万が一契約者が亡くなった場合、全ての返済額が免除されます。一方連帯債務型では、契約者のみ加入しているので、もう1人の返済額分は免除されません。
例えば夫が亡くなった場合、連帯保証型では借入額の全額が免除、連帯債務型・ペアローンでは夫の返済分のみが免除され、妻には自分の返済分だけが残ります。しかし反対に、契約者ではない妻が亡くなった場合は、連帯保証型・連帯債務型では夫が全ての返済義務を負いますが、ペアローンでは妻の返済分は免除されます。

ペアローンのデメリットとは?

ペアローンのデメリットは、以下のようなものがあります。

◆ローンを2つ組むので、諸費用も2倍かかる
◆お互いに収入が無くなると返済が大変
◆どちらか一方が亡くなっても返済は残る

ペアローンでは、お互いが独立したかたちでローンを組みます。つまり、契約者の印紙代や保証料、金融機関や司法書士への手数料なども2倍かかるということです。しかしこれは、契約時の時にかかる費用であり、住宅ローン控除を受けることで、2年もあれば元をとることができると言われています。

また、返済はそれぞれが行うということから、夫婦どちらか一方の収入が無くなっても返済額は減りません。更に、団体信用生命保険に加入しているものの、それはあくまで自分の返済分が保障されるのであって、もう一方の返済分は変わらないままとなります。

ペアローンはこんな人にオススメ!

ペアローン

メリット・デメリットをご紹介してきましたが、ここまでくればペアローンはどんな人向けなのかが分かってくるのではないでしょうか。ペアローンをオススメするのは、以下のような人たちです。

◆収入合算で借入額を増やしたい
◆現在共働きで、今後も出産などで退職を考えていない
◆できるだけ低金利で借りたい
◆住宅ローン控除を2人共受けたい

ペアローンでは、借入プランを別々に組むことができます。固定や変動などを組み合わせておけば、返済額に適用される金利についても、お得な部分が出てくるのではないでしょうか。また、収入合算をするので借入額は増えます。例えば妻が将来専業主婦になりたいと思っているのなら、ペアローンはオススメできません。

ペアローンについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?オススメな借り方は、万が一仕事を辞め、収入を得ることができなくなった時のことを考え、借入額は1人でも返済できる額にどとめておくことです。収入合算し、欲しい建物がGETできるチャンスですが、住宅ローンの借り入れは慎重に行いましょう。

ペアローンを取り扱っている金融機関は、都市銀行などが多いです。福井県では、労働金庫が取り扱っていますが、地方銀行である福井銀行や北陸銀行、北國銀行では取扱いはありません。あなたはどのような住宅ローンを組みたいですか?

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