熊本地震で耐震基準が見直される可能性がある?

2016.07.15 -----

熊本地震で耐震基準が見直される可能性がある?

2016年熊本地震

2016年4月16日に発生した熊本地震は、2日前の14日にM6.3の前震が発生、その後、16日にM7.3の本震が発生し、熊本を中心に大きな被害を与えました。

一時は最大被災者数18万人以上が自宅から避難所での生活を余儀なくされています。

この熊本地震のニュースは、東日本大震災などが続発する大規模地震に対して、改めて警戒を呼び起こしています。

耐震基準が変わる?

M7.3に達する巨大な地震の発生に対して、現行の耐震基準は変更されるのでしょうか、気になります。 現在の状況を見ると、耐震基準の変更の可能性は低いと考えられます。

熊本地震では、周辺地域に大きな被害を与えましたが、旧耐震基準で建築された住宅と新耐震基準の住宅とでは、被害状況もかなり違うと指摘されています。

ここでいう旧基準とは、1981年以前に規定された耐震 基準のことで、新基準とは1981年に導入された耐震 基準であることを付け加えておきます。

比較してみると…

新聞やテレビニュース、ネットなどで流れている映像を見ると、道を挟んで隣りあった旧耐震基準で建築された住宅と新建築基準の住宅とを比較すると、被害状況が正反対になります。

旧基準で作られた住宅は、M6.3とM7。3の地震に耐えられず、1階部分が押しつぶされ道路にまではみ出していて、ほぼ全壊状態です。

それに対して新耐震基準で作られた住宅は、外壁や土台のコンクリートなどにヒビなどもなく、何事もなかったかのようにその場に佇んでおり、崩れた住宅や亀裂が入り陥没した道路がなければ、大規模な地震があったことに気づかないほどです。

これらの状況は、熊本地震の影響をうけた全エリアで共通しており、外観から見た目にも古いと感じられる住宅の多くが倒壊しています。

中には、外観が綺麗に塗装され、新しい印象を感じられるアパートなども1階が完全に潰れて倒壊して居る物件もありました。

しかし、これは外観のみをリフォームしたものであり、内部構造そのものは旧基準にもとづいていることが、土台と隅柱にホールダウン金物がないことから判明しています。

そのため、熊本地震では、旧基準の住宅と新基準の住宅との耐震性能に大きく違っていることから、地震後の状況も明暗を分けた格好です。

 

熊本地震では、4月14日に発生した前震に耐えた旧基準住宅も、南北方向に揺れた本震には耐え切れなかったと指摘されています。

これらの状況を見ると、熊本地震をきっかけに、基準が変更される可能性は低いと考えられます。

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