親の近くで暮らしたい、親の老後の面倒を見なければならない、共働きだから子供を1人にさせたくないなどの理由で、二世帯住宅という生活の方法があります。「二世帯住宅」と聞くとあなたは何を感じますか？親の土地だから家のローンだけで済むし楽だという人もいれば、お互いの生活リズムなどに合わせなくてはいけないので嫌だという人もいるでしょう。特に両親と子のお互いが嫌がっている場合は、ストレスがたまりやすいです。

その中で大切なのは、お互いにルールを作ること、プライベートな空間を作ること、生活スペース（キッチン・トイレ・お風呂・リビングなど）を分けることなどがあります。では、「お家に帰りたい！」、「お家に居たい！」と思えるような二世帯住宅とは何か？をご紹介していきます。是非ご参考にしてみてくださいね。

二世帯住宅は3種類

二世帯住宅は、以下の3種類があります。

◆完全同居
◆部分共有
◆完全分離

完全同居とは、玄関が同じで、お風呂、洗面所、キッチン、リビング、トイレなど共有部分が多く、寝室だけが別々という形です。部分共有とは、玄関は違えど、生活スペースは完全同居と同じという形です。完全分離とは、隣に住んでいるような感覚で、玄関など全てが別々という形です。一番ストレスが少ないのは、完全分離と言われており、何かあった時にはすぐに駆け付けたり協力できたりすることがメリットだと言えます。

生活し始める前にルールを作ろう

完全同居の場合も完全分離の場合も、近くで暮らしているということに変わりはありません。つまり、嫌でもお互いの存在を意識し合うことになります。それがストレスとならないために、暮らし始める前に出来るだけルールを作っておくことをオススメします。

いつ寝ていつ起きるかなどの生活リズムについて、掃除は毎日する派か週に1回する派か、孫の面倒を見てくれるかどうか、食事を用意するのは誰の分かなどをお互いに話し合い、理解し合うことが大切です。急なことで対処に困ったり、曖昧にしておくと後々ストレスに繋がる可能性があるからです。

例えば子供が熱を出して学校を休んだ時に、親が仕事を休んで面倒を見るか、祖父母が家に居るならば、面倒を見てくれるのかどうかを決めておくと良いです。また、食事は全員分なのか世帯分なのか、誰が用意すれば良いのかなどを決めておくと良いです。

二世帯住宅でストレスを減らすオススメな方法（例）

では、二世帯住宅でお互いにストレスを感じないような生活の方法をご紹介します。完全分離の場合だと、顔を合わせる機会がなくなり、物音だけが気になります。お風呂やドライヤーの音、掃除機や洗濯機などの騒音などがあります。また、夜遅くに出かけたり、帰ってきた時にご両親は寝ている最中などで嫌がられたりします。

この場合、無理に生活方法を変える必要はありません。ストレスを減らすには、お互いに顔を合わせ、挨拶をするようにしましょう。共有部分を作るか、休日などの曜日を決めて一緒に食事をしたり話をする時間を作ることもオススメです。また、壁を二層にして防音をするという方法もあります。

部分共有の場合は、ポスト、冷蔵庫、テレビ、炊飯器、洗濯機などは別々にしておきましょう。郵便物を開けられてしまったり、買ってきた食材が食べられてしまったりします。また、見たいテレビは年代によって違うものです。そして、収納スペースは広く多くとっておくことをオススメします。家族によって物の量は違います。「あなたの物があるから片付けられない！」と言われ、それがお互いのストレスとなることがあります。

さいごに

ルール決めは、お互いに納得するように心がけましょう。これから何十年も同じ場所で暮らすことになります。初めの1歩が大切ですよ。また、完全同居の場合は自分のリラックススペースを作るために、プライベート空間を間取り決めの時などに「欲しい！」と主張しましょう。いくら仲良しな家族でも、自分だけの時間や物を大切にしたい気持ちはあるはずです。

二世帯住宅のオススメな暮らし方について、いかがでしたでしょうか？ストレスフリーとは、自由で周りを気にすることなく暮らすことだと言えます。完全分離でも良いですが、同じ家族として繋がることもたまには必要です。年末年始や、子・孫の誕生日などは一緒に過ごせると良いですね。