鹿島神社は神武天皇元年創建と由緒ある神社

パワースポットと呼ばれる場所は沢山ありますが、茨城県鹿嶋市にある鹿島神社をご存知でしょうか。
パワースポットとしてはあまり広くは認知されていませんが、神武天皇元年創建と大変由緒ある神社なのです。
神武天皇といえば日本書紀によると初代天皇とされています。つまり日本建国のその年に創建された神社であり、その霊験あらたかさが伝わると思います。

御祭神は国の守護神として篤く信仰されています

鹿島神社の御祭神は武甕槌大神(たかみかづちのおおきみ)といわれる神様で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の命を受けて経津主大神(ふつぬしのおおかみ)と共に出雲の国で大国主命(おおくにぬしのみこと)と話し合い、国譲りの交渉を成就させた(建国させた)神だと伝えられています。

奈良・平安時代には国の守護神として藤原摂関家などから篤く信仰され、武士の時代になると源頼朝や徳川家康などに武神として仰がれるようになります。
現在の社殿は２代将軍徳川秀忠により奉納され、奥宮は徳川家康により奉納され、共に重要文化財に指定されています。

水上祭には多くの観光客が訪れる

このように国内でも屈指の歴史深い神社であり、数々の偉人たちから篤い信仰を受けた鹿島神社は、知る人ぞ知るパワースポットとして知られており、今は物事を始める時に縁起の良い神様として知られるようになりました。

また、境内には地震を抑える石などのパワースポットも点在しています。
そして鹿島神社では12年に一度、建国の言い伝えに沿い、武甕槌大神が3000人の大行列と120隻の大船団と共に巡幸し、経津主大神と水上で出会う様子を表した御船祭という水上祭が執り行われるのですが、その時は多くの観光客が訪れ豪華絢爛な祭りを楽しみます。直近では平成26年に行われました。

また、神社内の鹿園には20頭の鹿が生活しています。
鹿といえば奈良公園が有名ですが、実は鹿島から遣わされたものなのです。
春日大社が創建される折、鹿島神社の御分霊を使いの鹿の背に乗せてお遷ししたと伝えられています。

鹿島神社の周辺のおすすめ観光地

その周辺観光では、すぐ近くには中臣鎌足生誕の地として鎌足神社があります。(中臣鎌足の生誕地は奈良県という言い伝えもあります)
詳細は明らかではありませんが、江戸～明治期に社殿が建てられ記念の石碑が建っています。

また、鹿島といえばアントラーズ。鹿島スタジアムは試合のある日は大勢の観客でにぎわいます。
太平洋沿いにははまなす公園があり、5月ごろには広大な敷地一面はまなすの花で埋め尽くされる大パノラマを見ることができます。
広く太平洋に面した鹿嶋市は海の幸も豊富で、旅行がてらパワースポットを楽しむ環境にピッタリです。