東日本大震災、熊本地震。日本のあちこちで大きい地震が続いています。私たちの住んでいる福井県も1948年（昭和23年）6月28日夕方、大きい地震に見舞われました。もうすぐ震災記念日を迎えます。今回は「地震に備えたお片づけ」について考えてみました。

まずは避難するときに重要な廊下と玄関

☑廊下にモノが置いてあって、通りにくくないか？
地震に関係なく、床にモノが置いてあると躓いて転倒するかも。特に夜間、停電時に避難するときは危険です。

☑部屋、玄関の戸をふさぐ恐れのあるモノがないか？
出入り口の傍にモノを置いておくと揺れて倒れ、閉じ込められることも。

危ないモノも多いキッチン、ダイニング

☑吊戸棚の中はバラバラ？
戸棚の中とはいえ、なるべくカゴ、箱、袋に入れて収納。バラバラだと揺れで棚の扉が開き一気にモノが落下します。

☑鍋など重量のあるモノは低い位置にある？
軽いものは高い場所で収納、重いものは低い場所で収納が原則です。

☑テーブルや調理台等の上にモノが出しっぱなしでは？
特にキッチンには「刃物」「割れ物」があるので、使ったらすぐ片づけるようにしましょう。

☑食器棚、冷蔵庫等大きなものを出入り付近に置かない。
大きく重いものが倒れたら出入り口を塞いでしまいます。

くつろぐリビング、寝室

☑高い家具の上にはモノを置いていないか？
揺れると下に落ちてくる恐れがあります。

☑薄型テレビは大丈夫？
滑り止めのマットやヒモ、鎖で転倒防止を。倒れると画面も壊れ、大型テレビだと危険です。

☑本棚は本が縦横に入り、溢れんばかりではありませんか？
揺れたときに、本棚が倒れないようにしておくのはもちろん、本が一気に飛び出さないような工夫を。

（滑り止めのテープ等利用）

地震だけでなく、災害は各地で起きています。「自分だけは大丈夫！」と考えていませんか？防災、減災の観点から家の中を見直したり、自治体の訓練などにも積極的に参加して「いざ！」というときに備えたいものです。

福井お片づけ倶楽部　薮下智子