ドアは内開き?外開き?ドア一つから住宅設計。

2016.10.19 -----

ドアは内開き?外開き?ドア一つから住宅設計。

人は家に入る時、玄関にあるドアを開け、ドアを通して色々な部屋へ移動します。ドアは部屋と部屋を区切ったり、廊下と部屋を分けたりする役目があります。ドアが取り付けられる場所は主に、玄関、リビング、寝室、脱衣所、トイレ、子供部屋、勝手口などがありますよね。

そこで今回は、それぞれどのようなドアを取り付けると良いのかについてご紹介します!是非ご覧ください。

内開きドアの特徴とオススメ場所

内開きドア

内開きドアとは、部屋などから出る時、ドアに触れてから一歩下がって開ける必要のある扉です。

内開きは、海外の玄関では主流となっていて、その理由として、”防犯対策”があります。例えば、玄関を開けて不審な人が襲ってきたら、ドアを押すようにして力いっぱい閉めれば、不審者を家の中に入れずに済むかもしれませんよね。また、海外では靴を脱ぐ習慣が無いので、玄関の床に物があっても扉が邪魔になりません。

日本では、人を招き入れるという意味から、内開きのドアが玄関に使用されることがあります。しかし、靴を脱ぐスペースをドアに邪魔され、狭い玄関では靴が置けなくなるという日本特有の弱点があります。

内開きドアのオススメな場所は、寝室、子供部屋などの”個室”です。外開きのドアだと、隣や向かい側のドアと重なり合い、ドア同士がぶつかる危険があります。

また、廊下に面する個室は、廊下で人が歩いている時や話している時に、外開きのドアだと人にぶつかってしまいます。特に階段付近は、ぶつかった人が階段から落ちてしまう危険もあります。

外開きドアの特徴とオススメ場所

外開きドア

外開きドアとは、部屋などから出る時、ドアに触れてから一歩前へ出る扉です。

内開きとは違って、災害が起きた時などに、開けやすい構造となっています。また、賃貸物件のアパートや賃貸マンションでは、玄関ドアは外開きになっており、災害対策として法律で定められています。例えば地震が起きた時や火災が起きた時に、急いで家から出たいと思ったら、ドアは押すような開けやすい方が良いですよね。

外開きドアのオススメな場所は、玄関、トイレ、勝手口、などがあります。玄関は、靴を脱いだり置いたりするスペースを確保することが理由です。防犯面では安全とは言えませんが、日常生活での使い勝手は良いです。

トイレなどの狭い部屋へ出入りする場合は、狭い方へ扉が開くと邪魔になります。あなたは、トイレでスリッパを履きますか?屋内が狭いトイレでは、内開きドアの場合、脱いだスリッパをトイレ外へ押し出してしまったり、履こうとしているスリッパをドアと壁の間へ押し込んでしまったりしてしまいます。

勝手口は、玄関と同じように、災害などに備えて外開きにしておくことがオススメです。また、家の中へ風を通す”通り道”としての役割を果たしてくれるため、新築を建てる時には、風向きなどを考えて右に開くか左に開くかについても慎重に選ぶことをオススメします。

引き戸の特徴とオススメ場所

引き戸

引き戸とは、ドアと違って気密性は低くなりますが、開いているときに内も外にも邪魔にならない扉です。上吊りタイプとレールタイプがあり、上吊りタイプは、よりフラットな床作りができるため、バリアフリーに適しています。

引き戸は、主に5種類あります。

◆1枚の扉で作られる片引き戸
◆2枚の扉で作られる引き分け戸
◆2枚の扉で作られ、引き戸を収納するスペースを必要としない引き違い戸
◆壁に扉を収納してくれるものの、ホコリやゴミを一緒に巻き込んで掃除が大変な引き込み戸
◆1枚の扉が2枚に折れ曲がって開く折れ戸

などがあります。

引き戸のオススメな場所は、玄関、リビング、脱衣所などがあります。本来、日本には引き戸しか存在せず、開き扉は西洋から伝わったものです。開いても場所を取らない引き戸は、和風な住宅の玄関に使用されることが多いです。また、扉を大きくして家の入り口である玄関を、広く大きく見せることもできます。

他にも、リビングや脱衣所など、人の出入りが激しい場所は引き戸がオススメです。ドアの開け閉めをバタンバタンと繰り返すのは、騒音に感じる人もいますし、引き戸なら開き扉よりも、開ける時に力を使いません。

さいごに

以上、内開き、外開き、引き戸の特徴とオススメな取り付け場所についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。扉を取り付ける時に気を付けていただきたいことは、ドアを開けた先に、ドアによって邪魔になる物はないかということ、また、災害時、防犯、使い勝手の何を重視するかについても考えてみることです。

日常の安全面を重視するなら、内開き扉や引き戸、災害などの緊急時、防犯対策を重視するなら外開き扉がオススメです。他にも、お年寄りや小さいお子様にとって、扉の開閉のしやすさや部屋の出入りのしやすさについても考えてみましょう。

防犯面から、海外の玄関では内開き扉が主流になっているのに対して、日本の玄関では、賃貸物件の法律で定められているほど、外開き扉が主流となっています。日本は治安が良く、それよりも安全面を重視する国だということが言えるのではないでしょうか。

様々な種類がある扉。もしあなたが現在使っている扉に対して不満があるならば、内開きから外開きへ、外開きから内開きへと、開き方を反対にするリフォームも可能です。

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