コーヒーの淹れ方へのこだわりに関する体験談

2016.02.24 -----

コーヒーの淹れ方へのこだわりに関する体験談

熱湯は、「の」の字で注ぐ

ご家庭で豆を挽いた粉からコーヒーを淹れる際、まず道具が足りないという状況の経験はおありでしょうか。 私の始めての粉からの抽出においてはまずポットがありませんでした。
よくコーヒーを淹れる際は粉を入れたネルの中に熱湯を「の」の字を書くように注ぐと良いとされていますが、 先の長いファンネル状のポットでなければなかなかうまくいきずづらいものです。

私の場合は家に電気ポットしかありませんでしたのでそこから注ぐ状況においては「の」の字を描くことが難しく、 その結果味の薄い味のコーヒーができあがってしまいました。 私はそこから如何にして電気ポットからでもおいしくコーヒーを淹れるかを考えました。
ツールを揃えるという選択肢はありましたが電気ポットの手軽さは保ちたい、という思いがありました。
そこでまずはポットで「の」の字でお湯を入れる際に発生する対流を再現する事からを考えました。 お湯をかけた後、その都度にスプーンで粉をまぜてみることにしました。 そうすると味が濃くなり、比較的美味しくのむことができるようになりました。

蒸らしを考える

しかしながらまだ粉から淹れる価値のあるほどの美味しさには到達できていません。 そこで、次は蒸らしを考える事にしました。 よく粉に乗せるようにお湯をかけて蒸らすと良いと言いますが、 電気ポットではそういった器用なかけ方は困難で、お湯の染みこみにムラができてしまいます。

そこで、全体に沈む程度にお湯をかけた後にざっくりとスプーンでムラが無くなる程度に粉を混ぜてみました。 あとは1分ほど時間を置いてからお湯をスプーンで混ぜながら入れていきました。 出来上がったコーヒーはさらに風味が濃く、香りも良くなっていました。

苦味はお湯を入れる回数で調整を

しかし、まだ欠点がありました。それは苦味です。 スプーンで混ぜすぎた粉から苦味が出てしまったのです。 そこでお湯を入れる回数を減らし、蒸らしを除いて3回程度でお湯を入れ切るようにしました。 お湯を入れて混ぜる、を3回繰り返し行います。 そうすると苦味も薄れ、香りと風味のあるコーヒーを淹れることができました。

お湯をそそぐ量にもこだわりを

しかし、後もう一歩だけ全体的に足りない部分がありました。 ここまでやったのだからもう少しこだわりたい。 そこで、お湯のそそぎの量をそれぞれ変えてみることにしました。 一回目は蒸らし時にできたネル色の染みこみがある所まで入れ、 次は少しお湯が減ってきた段階でさらに染み込みでできたラインまでお湯を入れていき、 次は染みこみのラインと下の粉の付いたラインが等分になるぐらいのタイミングでお湯を 上の染みこみのラインまでいれました。(それぞれの間、お湯は底から混ぜてから置いています) そうして淹れられたコーヒーは香りと風味があり苦味も温度も丁度良い、 美味しいコーヒーを淹れる事ができました。 電気ポットしかない、という方にはオススメの方法です。

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