親の家の片づけ、どうする？

お盆も過ぎ、夕方にひぐらしの声が似合う頃になりましたね。
この夏、ご実家に帰省された方も多くいらっしゃると思います。
楽しい時間を家族で過ごされましたか？
と、同時にご自分の両親と一緒に過ごして気がついたことはありませんか？

親はいつまでも若いわけではない

時間は誰にでも等しく流れています。
もちろん、自分にも、子どもにも、親にも。
自分の子どもたちを
「大きくなったな」
と思うのとは逆に、自分の親に対しては
「小さくなったな」
そんなふうに思うでしょう。
「いつまでも元気だ」と思っていたら、歩くのに腰を曲げていたり、動作がゆっくりになっていたり・・・
そんなときには、家の中をチェックするタイミングです。
何を？
 家の中の安全が確保されているか、をです。

安心、安全のための片づけ

今のシニア層は昭和の「モノを大切にする」「もったいない」精神をしっかり根付かせている方たち。
だからと言って、何でもモノを取って置き、安全であるはずの家がモノであふれて地震でも起きたら危険、というのはおかしいですよね。
ですが、何十年も暮らして溜まってしまったモノをいきなり全部捨てる、というのも乱暴な話。
せめて家の中に安全な生活動線を確保できるようにしましょう。
「床の上や廊下に直接モノを置いたりしない」
「家にいる親たちが使いやすいようにモノの配置を一緒に考えてみる」
「今までの生活習慣を優先させての片づけ」
これらのことを参考にしてくださいね。

モノが溢れてしまっている理由

モノが溢れてしまっている理由には以下のものが挙げられます。
1.もったいない精神
2.いつか使うかも
3.思い出のモノ
4.体力の問題
5.ゴミの処理方法がわからない
これは親に限らず、誰にでもあてはまる理由です。
なので・・・
上から目線ではなく、「一緒に親子で少しづつ片づけていく」ことが大事です。
2人で怒りながら作業するとせっかくの親子共同作業がイヤな時間になってしまいます。

家族の思い出がたくさん詰まった実家。
親だけではなく、子どもである自分たちも積極的にかかわり、親の残りの人生を少しでも快適にしてあげられるようにしてみませんか？
 

気がついたときが「片づけどき」ですよ。

福井お片づけ倶楽部
薮下智子